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ウィッグの前髪を作る時のカットするコツ!失敗を防ぐ切り方の基本を美容師が解説!

ウィッグの前髪を作る時のカットするコツ!失敗を防ぐ切り方の基本を美容師が解説!

オシャレアイテムの一つ「ヘアウィッグ」
色んなヘアスタイルを気軽に楽しめるアイテムとして大人気にですね~!

ずっと使ってきたウィッグをそろそろイメチェンしたいな~!と思っている方へ「簡単前髪カットのコツ」を今回ご紹介したいと思います!

ウィッグの前髪を切るときに必要な道具

上記の様な道具を揃えて行きます。

出来るだけ道具に費用を掛けずに、自宅にある物やお手頃価格で揃えれる物を今回はご用意して頂きますね!

ハサミ

人毛でも人工毛(ファイバー)でも毛を切る時は新しいハサミをご用意ください。

髪の毛1本だけ切るのであれば切れ味が悪いハサミでも切ることは可能ですが、髪を束にするととても弾力があり普段使っているハサミを使うと弾力がハサミに勝ってしまいなかなか思うように切れません。(髪がハサミから逃げてしまう感じです)
なるべく挟んだ1回でスパッと切りたいですよね!

どんなハサミでも良いですが新しい刃のハサミを購入してください。

100均で売っているカット用ハサミorメイク用品やヘアー用品を売っているドラッグストアやアメニティーグッツ店のハサミなどがおススメですよ~!

スキバサミ

こちらもハサミと同じく100均orメイク用品やヘアー用品を売っているドラッグストアやアメニティーグッツ店などに売られているものをご使用くださいね!毛量を減らしたい、毛先を真っすぐではなくランダムにしたい時に大活躍します!

そしてスキバサミを選ぶときはなるべく「目の粗くないもの」があればそちらを選んで下さいね。

目が粗いと切った時にザクっとスカスカに切ってしまう恐れがあります。
細かい目の物があればそちらを使ってカットしましょう。

100均で色んな種類のハサミが売られている中の2本です。
いかがですか?なかなか立派ですよ~。

髪留め用クリップ

前髪を切る時は一気には切らず、3.4か所程にパーツ分けして切った方が綺麗な仕上がりになるので分ける時に使う「ヘアクリップ」をご用意ください。

美容室で使われているような挟むタイプのクリップ3本~4本程
わざわざ買わなくても家にある物で代用できますので一度探してみて下さい!

<代用>
小さい貝の様なギザギザが付いてるクリップ
黒いピン(これは髪の長い女性ならどこかにある小さなピン)でもOKですので5本程用意してくださいね~!

くし(コーム

くしは平べったい物が良いですね!縦2㎝、横20㎝、厚さ2.3㎜の物があればベストです。(美容室でカットの時に使っている様な物)

髪を湿らして切るのでプラスチック製の物で構いません。
濡らして切らない時は静電気が起こる為くしの目が金属の物が良いですが、探すのが大変なのでプラスチックで大丈夫です!

霧吹き

霧吹きは定番の物で良いですが、なければ霧吹きタイプになっている空き容器の物があれば大丈夫です!

中身を良く洗って水を入れてくださいね。
カットする時に少し吹きかけると髪がまとまって切れるので大変便利です!

ウィッグスタンド

ウィッグを購入した時に付いてきたものや、ウィッグ用のスタンドにかけて切ると切りやすいのであればご用意ください。
無い時は誰かにウィッグをかぶってもらうor自分でかぶりながら切るの方法でしましょう。
これも又100均で売っている場合があるので探してくださいね~!

机や床に引くシートor新聞紙

前髪だけですが、髪の毛はそこら中に散らかるのでテーブルや床をカバーしておくと、後で掃除する時楽なのでご用意くださいね~!

ドライヤー

耐熱ウィッグのみ使用してください。

セットで販売しているネット通販もあるのでまとめ買いするのも良いかもしれませんね~!
今後、ウィッグにも地毛にも使えそうなのでこのお値段なら納得です!

ウィッグをカットする前に、なりたいイメージ作りの下準備

道具が揃ったらまず、なりたい長さをイメージする為に色々なモデルの写真を見たりしてくださいね~!
雑誌やネットから自分のウィッグに近い毛量カラーの物をチョイスしてなりたい髪型を見つけてください。

その後、その前髪になった時、自分の持っている服などに合うのか?などトータルバランスを想像しましょう。

いざ切ってつけてみると、「幼くなりすぎた」「おかっぱみたいになってしまった」など後悔してしまいます。

友達や家族に写真を見せて、どれが一番自分に似合うか意見を聞くのも大切です。
短く切りすぎた時、地毛だと伸びるまでごまかしながら過ごせますが、ウィッグは一度切るともう元には戻らないので気を付けて慎重に決めてくださいね。

 

ウィッグを固定・切るセッティング

固定する前に新聞やシートを机、床に広げて下さい。

机にウィッグスタンドを置く場合

ウィッグスタンドはあくまでもウィッグを置いておく道具なので「カット用」としては売られていません。
その為、足元が固定されていないので切る時にぐらぐらします。

その場合足元を少しテープなどで止めたりする方が切りやすくなりますよ!
立体的にウィッグを客観的に見ながら切ることが出来るのでとっても便利ですが、是非ぐらつく場合は足元を止めて下さいね。

被って切る場合

被って切る場合はきっちり自分のウィッグポジションが決まったら前髪だけを残し、サイドと後ろの毛は取れない様にくくっておきましょう。
誰かに被ってもらう時も同じです。
邪魔になる毛はしっかりくくって固定しといてくださいね。

https://twitter.com/siro___lll/status/1050335980945694720

ウィッグを湿らしヘアクリップでブロッキング

霧吹きで前髪をまんべんなく湿らせてください。

何故ウィッグを湿らせた方が良いか

1、人毛でも人工毛(ファイバー)でも少し濡らした方が「静電気」が起きにくく切りやすくなる

2、いつも使っているウィッグであれば「癖」が付いている時もあるので濡らして均等に真っすぐにする為

3、髪をブロッキング(髪を部分的に分ける)しながら切るので、最初に決めたガイドラインに合わせて切るのに見やすい

4、ハサミにダメージを与えない為(ハサミはとってもデリケートな刃で出来ています)

5、ある程度まとめて切ることが出来る為

ウィッグでも地毛でもカットの時はまず湿らせて切ってみましょう!

そして次は「ブロッキング」をします。

どれくらいの前髪の厚さにするか決めたらその頭頂部から眉毛の山あたりを目掛けて斜めに左右分ける。
三角形を作る感じです。
分けた時に横の毛が出たらそれは後ろに止めておきましょう。

そしてその三角形の前髪を上下に半分ずつ分けてください。
上の部分は後で切るので上に止めておきましょう。

前髪の長さをカット

上下に分けた前髪の下の部分をくしで軽くとかし、なりたい長さに切りましょう。
ぱっつん前髪にしたいときはハサミを垂直に入れ毛先をまとめたくない場合ハサミを縦に入れながら長さを切って下さい。

失敗した時の為に1㎝程長めに切っておくことがおススメです!

ハサミを持っていない手(人差指と中指)で髪の毛を挟みながら切った方が、毛が固定されます。
その場合は決して髪を引っ張らずにして下さいね!

髪を引っ張りながら切ると髪の自然な角度をピーンと力で伸ばしている感じになります。
自然に戻ると「あれ?!短くなっている!」と言う事に。

引っ張らずにただ髪を固定するだけにしておいてくださいね!

下の毛が切れたら、それを「ガイドライン」にします!

上の毛を下ろしてとかし、下の毛に上の長い毛が降りたところで、ガイドラインと同じ所で上の毛を切ってください。
先程と同様、ぱっつんの場合は横にハサミを入れる・ランダムな毛先にする時は1㎝ほどの刃先で縦にハサミを入れながら切って下さい。

これで前髪の長さはできました。

ポイント

前髪の切る順番では真ん中をまずは切る→その後左、右と切って行った方が全体のバランスが良くなるので分けて切って行ってください。

前髪の両サイドは分からないほどの気持ちで良いので下げて切れば出来上がりが真っすぐになりますよ~!

おでこの形はラウンドしていますのでそれに合わせて少し斜め下に切るともっと整った前髪を作れます。

スキバサミで毛量を整える

髪の長さが仕上がったら次は「スキバサミ」で毛量を減らしましょう。

スキバサミで毛量を減らしたい場合

・前髪を左手で半分くらいの場所を挟み、スキバサミを軽く斜めに入れ軽めに力を入れながら1度切る

同じ場所には入れず、右、左と場所を変えて同じく1~2度ハサミを入れる

・全体にコームでとかし、スキが足りないところをもう一度整える

前髪は全体の毛の中でも毛が少ないので、使う時は「軽め」でカットしてくださいね!
前髪の量が多い場合の切り方のコツは、ねじった前髪を根本、中間、毛先とスキバサミを入れてみる事です!

ランダムにハサミが入るので自然な軽さの前髪を作ることが出来ます!

スキバサミをする時の注意点

市販のスキバサミは目がとても粗く作られていますので、前髪で使う時は根元からハサミを入れることはNG。
短くなった毛と長いままの毛がはっきりと段差になっておかしい前髪になります。

横や後ろを切る場合は毛量も多いのでOKですが、前髪は慎重に少しずつハサミを入れてくださいね!
スキバサミを使用する時は絶妙な力加減が必要になってきます。
ザクっと挟んで深くしっかり切ると、刃の形のままデザインに出てしまうので大失敗になる恐れが!

コツは髪をはさみハサミを閉じる時に力を浅めに入れて半分切れたら次の場所へ移る事!

もちろん真っすぐな「ぱっつん前髪」を希望されている方はスキバサミを使用しなくて良いですからね~!
そのまましっかりぱっつんに切れているかだけ最終チェックしてください。

前髪を乾かしてドライカット

前髪が仕上がったら耐熱ウィッグの場合のみドライヤーで乾かしてください。
耐熱では無いと髪の毛が溶けますので注意です!
耐熱でない場合は自然乾燥で時間を置いてからカットしましょう。

この時サイドの毛を一緒に下ろしてバランスを見ましょう。

  • あまりにもガタガタになっていないか
  • 下の毛が長く出ていないか
  • サイドとのバランスはあっているか
  • 毛量が均一か
  • 被ってみて違和感はないか

このチェック項目で当てはまる部分があれば乾いた状態で仕上げのカットをします。
被ってみて違和感があれば是非被ったままハサミを入れてくださいね~!

まとめ

あなたが大切にしてきたウィッグが新しいヘアースタイルに変身できるお手伝いを今回はしてみました。
「失敗したらどうしよう...」と言う不安な気持ちが無くなる位とっても簡単に前髪カット出来る事が伝わったでしょうか!

どんどん新しい商品が生まれて来る時代ですが、今ある物を素敵に変身させてみるのも悪くないです。
是非そのウィッグでおしゃれを楽しんでくださいね!

    • 道具は買わなくても自宅にある物でなるべく揃えてみる
    • しっかりとどんな前髪になりたいかイメー
    • 切る前にウィッグのブロッキングをしっかりする
    • 切りやすい様に濡らして整える
    • カットハサミ・スキバサミを使うコツを覚える
    • 上手く切れる力加減を身に付ける
    • 仕上げは全体のバランスを見ながらドライカット

ウィッグドンズバ

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