男性が中年(30代後半~40代)になると多くの人が髪の毛が細くなったり薄くなったりしてきます。
そんな時どうすればいいんでしょうか?
今日は
薄毛になった時なにをすればいいの?
どうすれば効果的に薄毛を克服できるの?
育毛剤はどんな時に使えばいい?
育毛シャンプー薄くなってから使えばいいの?
AGA治療はいつからやればいいの?
など、今日は「育毛剤」「育毛シャンプー」「AGAクリニック」の使いわけについて理容師目線で書いていきたいと思います。
育毛剤と育毛シャンプーと育毛剤とAGA治療の使い分け
男性がいざハゲてきたときに何を考えるかというと、まず
「育毛シャンプー」「育毛剤」「AGA治療」この3つが思い浮かぶんじゃないでしょうか?
まず最初に言っておきたいのはそれぞれ髪の毛や頭皮に対しての効果や役割が違うということなんですね。
基本的な考え方でいうと育毛シャンプーと育毛剤は「薄毛、脱け毛予防」、AGA治療は「失った髪の毛を生やすもの」という認識でいいと思います。
今ある毛を減らさないように育毛シャンプーと育毛剤を使う。
そしてAGA治療で薄くなってしまった髪の毛を増やす。
僕は理容師として何千人という薄毛で悩んでいる人を見てきました。
そして100種類以上ののシャンプーを試し、何十種類の育毛剤を検証してきました。
AGA治療にシャンプーは効果がない?
そこで言えることは、育毛シャンプーを使ったからといって、髪の毛が生えるわけではないということです。
育毛剤もそうです。
育毛剤を使えば髪の毛が増えると思っている人も多くいますし、実際に増えたと書いてあるサイトもたくさんありますね。
もしかしたら僕が知らないだけで実際に生えたということもあるのかもしれません。
ただ、僕は実際に毎月何十人という育毛剤を使っている人と接している中で思うことは「育毛シャンプー」、「育毛剤」では発毛するのはむずかしいんじゃないかということです。
なので、「育毛シャンプーは薄毛予防」、「AGA治療は発毛」という考え方をした方がいいというjことです。
育毛シャンプーで薄毛は克服できない!じゃあ使わなくてもいいの?
「育毛シャンプーで発毛しないなら使わなくてもえーやん」
という話になるんですが、その前にまずシャンプーについて説明しておきます。
もともとシャンプーというのは水が主成分です。
そしてその他の成分と水が混ざって、シャンプーという商品が出来上がるんですね。
この時に大事になってくるのが、界面活性剤という成分。
水と油というのは本来混じりあわないものなんです。
コップに水と油を入れるとキレイに分離します。この境目のことを界面と言います。
そしてこの界面を無くして水と油を混ぜ合わせるのが界面活性剤なんですね。
この界面活性剤の成分に何を使っているかによってシャンプーの良し悪しが決まるといっても過言じゃありません。
そして界面活性剤は超大きく分けて2種類あります。
「頭皮や髪の毛に優しいが値段が高いアミノ酸系の界面活性剤」
「刺激が強く頭皮や髪の毛には良くないが安価な石油系の界面活性剤」
市販されているシャンプーというのはほとんどが石油系の界面活性剤なんですね。
で、髪の毛や頭皮に本当に良い育毛シャンプーというのはアミノ酸系のシャンプーなんです。
アミノ酸系のシャンプーは、お肌に対する刺激も少ないですし、洗浄力も強すぎないので皮脂を取りすぎることもなく、頭皮環境を整えてくれます。
だから、頭皮や髪の毛のことを大事に考え、抜け毛、薄毛予防をしていくなら、アミノ酸系のシャンプーを使ったほうが良いということです。
ただあくまでシャンプーの役割というのは頭皮を清潔にして、抜け毛、薄毛を予防するという目線です。髪の毛を増やすものではありません。
だから頭皮を清潔にして頭皮環境を整え、これ以上抜け毛を増やしたくない、薄毛を予防したい、という方におススメです。
育毛シャンプーで頭皮環境をよくすることによって、AGA治療や発毛剤を服用する場合の効果も上がります。
そういう理由で発毛効果がないから使わなくて良いのか?と聞かれたら間違いなく
「育毛シャンプーも使った方が良い」
という答えになります。
AGA予防におススメのシャンプー3選
チャップアップシャンプー
haruシャンプー
プレミアムブラックシャンプー
育毛剤併用でシャンプーとの相乗効果も
次に育毛剤ですね。ヘアマニアでは育毛剤の定義を「薄毛予防」「抜け毛防止」そして、「何らかの理由で急激に薄毛が進行した人に対する発毛効果がある」と考えています。
いろんなサイトを見ていると「育毛剤を使っったら毛が生えた」というのが書いてあるんですね。
ただプロの視点から言わせていただくと「育毛剤で毛が生えるの?」「ほんまかいな?」というのが正直なところです。
確かに発毛成分が入っているものもありますし頭皮にとってはもちろん良いものだというのは間違いありません。
ただ、AGAなどが進行して自然に薄毛が進んだ人の「毛が生える???」「一度なくなった部分に生える?」という疑問は残ります。
育毛剤でも失った毛は生えない
なぜかというと僕の周りにはそんな人が一人もいないからです。
育毛剤もあくまで抜け毛予防、薄毛防止という気持ちで使われるのが良いのかなと思います。
ただ例外もあります。
何らかの理由で「急激に薄毛になった人」には発毛を早める効果があるんじゃないかと思っています。
ヘアマニア登録店にお越しのお客様の中でも、
「ストレス、過労によると思われる急激な脱毛」
「病気治療のためのお薬の服用による急激な脱毛」
の方に関しては育毛剤塗布により発毛を実感しているお客様がおられるからです。
これらを推測すると、AGAなどの加齢による自然な薄毛には発毛効果は見られないが、一時的な抜け毛の方には育毛剤は有効だと考えています。
育毛剤と育毛シャンプーで頭皮環境を整える
そういう理由で育毛剤は「育毛効果」はあるものの、発毛の期待を過剰に持たずに「抜け毛、薄毛予防」という観点で使用されるのがいいんじゃないかと思います。
そして育毛剤は医薬品ではなく、医薬部外品なので副作用の心配がなく、それでいて抜け毛防止効果があります。
シャンプーと併用することで、頭皮環境をより良くし、髪の毛が生えやすい状態を作るのが理想ですね
あとはAGA治療よりは費用がやすく薄毛予防に取り組めるというのが良いところではないでしょうか。
AGA治療はどんな人に効果があるの?
最後にAGA治療です。
AGAというのは男性型脱毛症といって前頭部や頭頂部の髪の毛が加齢とともに薄くなってくる症状です。
おでこが広くなったりうずの付近がうすくなったりするんですね。
そしてAGA治療とは、分かりやすく言うと、なくなった髪の毛を生やすことができるということです。
以前なら加齢ということであきらめるしかありませんでしたが、2005年に治療薬がでてからは薄毛の治療が可能になったんです。
好きなところに好きなだけ生やせるわけではないですが、ヘアマニアの独自調査でもAGA治療をした約7割の人が目で見て分かるレベルの発毛効果を実感しています。
AGA治療では主に塗り薬や飲み薬を使います。
使われる薬は基本的には医師の処方箋が必要です。
処方せんが必要なのは他のお薬と同じ理由で、市販されている薬より効果があるが、副作用もあるということなんじゃないでしょうか。
AGAの治療薬ではおもに「ミノキシジル」と「フィナステリド」を使用することが多いです。
「ミノキシジル」というのはもともと高血圧の治療薬として使われていましたが、使用していた人の多くに発毛効果が見られたので「発毛剤」として処方されることになりました。
成長因子の分泌を促し髪の毛を生やす効果があります。
➥ミノキシジルの効果、口コミについてはこちらの記事に詳しく書いてあります
飲み薬と塗り薬があり、飲む方が効果は高いといわれていますが、副作用も出やすい、塗り薬は効果は飲み薬ほどではないですが、副作用は少ないといわれています
「フィナステリド」というのは抜け毛を抑えるお薬です。
「フィナステリド」は、もともとアメリカで前立腺肥大の治療薬として開発されましたが、その後の研究によって、脱毛抑制効果が認められ日本でも「プロペシア」という名前で発売されました。
脱毛の元となるジヒドロテストステロンというのはの5‐α還元酵素とテストステロンが結合し作られます。
「フィナステリド」はその結合をさせないようにする働きがあるんですね。
分かりやすく言うと、「フィナステリド」で脱毛を抑制し、「ミノキシジルで」発毛させるという感じでしょうか。
ただ発毛力が強いAGA治療ですが、誰にでも効くかと言えばそんなことはありません。
毛のない箇所が広ければ広いほど、高い効果が期待できないというデータもあります。だからAGA治療をするなら早い方が良いということですね。
上記のような理由でAGA治療はぬけてしまった髪の毛を生やしたい人におススメです。
ただどんな人にでも効果があるかといえばそうではありませんし、医師しか処方できないという理由には頭痛や多毛症などの副作用もあったりします。
ベストは育毛シャンプーや育毛剤を使いながらのAGA治療
上記に書いてきたような理由でなくなった髪を生やすにはAGA治療を受けるべきだと思っています。
その補助として、頭皮環境を整えるために育毛シャンプーや育毛剤を使うのが良いと思います。
シャンプーとと育毛剤で頭皮環境を整え、髪の毛が生えやすい状態を作り、AGA治療で発毛させる。
植物でいうとシャンプーと育毛剤は栄養たっぷりの土や肥料というところでしょうね。
そこに治療という種をまき育てる。
良い土に肥料をタップリ与えることでしっかり根の張った強い花が咲く。
髪の毛も同じと思ってください。
まとめ
薄毛改善のための「育毛シャンプー」「育毛剤」「AGA治療」の効果と使い分けについて書いてきました。
・育毛シャンプー
頭皮を清潔にし、頭皮トラブルの予防、頭皮環境を整え健康な髪の毛が生えやすい状態を作る。
通常の市販品(石油系の界面活性剤入りシャンプー)よりは高い。
発毛効果、抜け毛予防効果ではなく頭皮環境をよくする効果あり。
・育毛剤
抜け毛予防、薄毛予防。一時的な脱毛には効く場合もある。
発毛効果ではなく抜け毛予防、薄毛予防に効果あり。医薬部外品のため副作用がない。
・AGA治療
抜け毛を予防し、発毛を促す効果あり。
100%ではないが高い確率で発毛を感じられることができる。
ただ好きな部分に好きなだけ増やせるというわけではなく、頭痛や多毛症などの副作用もある。
このように見ていくと、育毛シャンプーと育毛剤は薄毛が気になる人は使った方が良いということですね。
AGA治療に関していうと、やはり髪の毛を増やしたい人には効果があるので、薄毛でお悩みの方は相談してみるのもいいかもしれないですね。