「ふと鏡に映ったつむじの毛が薄くなっている。禁煙すべきかな?」
「禁煙することでつむじハゲって改善できるの?もう手遅れなの?」
髪の毛が薄くなることは多くの男性にとってとてもショックな出来事です。
もちろん頭のどの部位が薄くなっても嫌なものですが、強いていうならば頭頂部、つまり「つむじの部分の髪の毛が薄くなること」は、最も大きなショックですよね。
特に前髪がしっかりと残っていると、それだけつむじの状態の悲惨さが際立ちます。
こういったつむじの薄毛は、禁煙で改善することができるのでしょうか?
一般的に改善しにくいといわれる「つむじの薄毛」ですが、実は禁煙するだけで少なくともこれ以上の薄毛を防ぐ効果が期待できるんですよ。
これ以上の薄毛を防ぐ効果が期待できるのなら、禁煙しない理由はありません!
今回は大切な髪の毛の運命を左右する「禁煙とつむじの薄毛の密接な関係について」解説していきます。
喫煙は”つむじハゲ”に良くないのか?
はじめに「喫煙とつむじハゲの関係」を紐解いていきましょう。
そもそも喫煙することで、つむじの髪の毛は薄くなっていくのでしょうか。
この点については、ずばりイエスです。
詳しくは後述しますが、喫煙をすることで全身の血流が悪くなるため、頭皮に酸素と栄養素が届きにくくなります。
これは前髪から後退していくタイプの薄毛にもつながりますし、つむじから薄くなるタイプにもつながりますよ。
(※頭皮が栄養不足に陥ったことで、頭皮のどの部分に大きな影響を与えるかは人それぞれです)
一般的につむじハゲというと、男性ホルモンによって起こるAGA(男性型脱毛症)をイメージしがちですが、喫煙を原因とする薄毛がつむじに現れるケースも存在します。
つまり喫煙はつむじハゲを引き起こす恐れがあり、髪の毛にとって良くないということなのです。
喫煙は”つむじハゲ”になる?
喫煙がつむじハゲを引き起こす恐れのあるものということがわかりましたが、具体的にどのような理由から薄毛が進行するのでしょうか。
ここでは、喫煙が薄毛を進行されるメカニズムを解説していきます。
この点について知識を得ることで、タバコがいかに頭皮にとって有害なものであるかを再認識することができるでしょう。
「喫煙が薄毛を進行させるメカニズム」として注目すべきは以下3つのポイントです。
注意
- 喫煙が活性酸素を発生させる
- 喫煙が髪の毛を作る栄養素を消費する
- 喫煙が頭皮の血流を悪くする
血流については後から詳しく解説するので、まずは活性酸素と栄養素の消費の2点についてみていきましょう。
活性酸素は毛母細胞の働きを鈍らせる
喫煙をすると体内に「活性酸素」が発生します。
活性酸素とは、通常の酸素よりもはるかに反応性の高いもので細胞老化の原因と言われていますよ。
すなわち、喫煙によって発生した活性酸素が毛母細胞に悪影響を及ぼすことで薄毛が進行してしまうんです。
毛母細胞とは、新しい髪の毛を生やす機能をコントロールする毛乳頭をくるむように存在し、分裂・角質化して次第に髪の毛になっていきます。
つまり、毛母細胞が正常に機能するからこそ新しい髪の毛が生えるということ。
しかし喫煙することで発生する活性酸素は、新しい髪の毛の成長に欠かせない毛母細胞を老化させ働きを鈍くします。
ずばり、喫煙して活性酸素を体内に発生させるという行為は、毛母細胞の正常な機能を乱して薄毛を進行させる大きな原因となってしまうのです。
人の髪の毛は健康な人であっても「1日あたり50本~100本程度」は抜けていきます。
これは髪の毛の生え変わりのサイクルとしてごく自然なこと。
それでも薄毛とならないということは、それだけの抜け毛を補う髪の毛が日々作られているためです。
しかし、喫煙が引き起こす活性酸素により毛母細胞の働きが鈍ってしまうと、その分新しい髪の毛が作られなくなるため毎日の抜け毛が蓄積。
やがて髪のサイクルは大きく乱れて、その結果「目に見えて分かるハゲ」となってしまうのです。
喫煙はたった一度であっても、体内に確実に活性酸素を発生させてしまいます。
これを毎日続けていると薄毛が進行するのは当然。
つむじに新しい髪の毛を生やし続けるためには「禁煙」という決断は非常に重要になってくるのです。
喫煙することでビタミンCが消費される
喫煙によって体内に発生した有害物質を排出するには、体内にある「ビタミンC」を大量に消費してしまいます。
ビタミンCは頭皮や血管の機能を高める働きをもつ成分。
成人が一日に摂取すべきビタミンCは100mg程度と言われているのですが、残念なことにビタミンCは体内に溜め込むことができないため、毎日継続して摂取していく必要がある成分です。
しかし恐ろしいことに、タバコ1本を吸うことで消費されるビタミンCの量は25mg前後。
注意
- タバコ一本ビタミンC25mg×4本=ビタミン100mg(成人が一日に摂取すべきビタミンC量)
つまり、タバコをたった4本を吸うだけで、1日に必要な量のビタミンCが体内から消えてしまうのです。
現代人は食生活が便利になった結果、コンビニのお弁当やファストフードを多用して栄養が偏りがち。
そもそもビタミン不足に陥りやすい食生活なのに、そのうえで喫煙によってビタミンを消費していたのでは、頭皮や血管への悪影響は避けられないと言えるでしょう。
喫煙は血行障害を引き起こす
このように喫煙は「確実に薄毛を進行させる原因の一つ」ですが、ここでは喫煙のもっともネガティブな影響といっても過言ではない「血行障害」について解説します。
タバコに含まれるニコチンには「全身の血管を収縮させる作用」があり、この収縮作用は、そもそも細い毛細血管に多大なる影響を与えてしまいます。
私たちの頭皮には毛細血管が無数に走っており、その毛細血管を通って新しい髪の毛が生えるための酸素や栄養素が運ばれる仕組み。
しかし喫煙することで毛細血管が収縮すると、当然ながら頭皮に酸素と栄養素が届かなってしまいます。
つまり、毛細血管が収縮し酸素・栄養素が不足する=新しい髪の毛が生えなくなってしまうということ。
さらに毛細血管が収縮することで、温かい血液が流れなくなった頭皮の温度が低下。
頭皮の温度が低下してしまう=さらに血行を悪くするという悪循環を生み出してしまうのです。
こうした頭皮の酸素・栄養不足は、髪の毛が生えるサイクルそのものを乱す大きな原因の一つに!
喫煙が引き金となった負の連鎖により抜け毛だけが増加、知らず知らずの間にどんどん薄毛が進行してしまいますよ。
つむじハゲと禁煙の因果関係は結局どう?
ここまでみてきたとおり、喫煙はつむじハゲを進行させる大きな原因となります。
それこそ男性ホルモンの栄養によるAGAのリスクを抱えている人が喫煙をするならば、薄毛は非常に早く進行する恐れがあります。
もちろん喫煙により前髪から後退していくこともありますが、同様につむじの部分から髪の毛が薄くなっていく可能性も充分ありますよ。
つむじの薄毛はなかなか自分では気づきにくいもの。
「他人から指摘されては初めて気づいた!」という方も少なくありません。
いざ他人から指摘を受けると指摘を受けた側は強い羞恥心が発生、人間関係にヒビが入ってしまうという話もよく耳にします。
気付きにくく辛いつむじハゲを進行させないためにも「禁煙をする」ということは、将来の髪の毛を守るために有効的な手段と言って間違いないでしょう。
禁煙のためには禁煙外来がおすすめ
いくら「薄毛対策に禁煙が有効的」と言われても、簡単に実現できたら誰も苦労しませんよね。
ニコチンには強い依存性があるため、何度も禁煙に失敗する人は少なくありません。
そこで禁煙のためにおすすめなのが禁煙外来へ通うこと。
禁煙外来では医師から専門的なアドバイスを得られるだけでなく、自らの状態を客観視できるというメリットがあります。
つまり定期的に禁煙外来に通うことで、「自分は禁煙を成功させて、つむじハゲを回避する!」という自らの思いを再確認できるのですね。
また、医師に「あなたの素直な気持ちを聞いてもらえる」点も大きなメリットですよ。
一人で禁煙を続けていると日常のストレスに負けてしまうことがありますが、そんなとき「禁煙外来で先生に話を聞いてもらおう」と思える選択肢があるだけで、随分と気持ちが楽になるのです。
あなが本気で禁煙を考えているのであれば「一人っきりで追い込まれない環境を作る」という意味でも、禁煙外来の利用は良いきっかけとなってくれるでしょう。
まとめ
今回は「タバコとつむじハゲの関係」について解説しました。
喫煙は様々な角度から、つむじハゲの原因となる恐れがあります。
しかし逆を言うと、禁煙するということは「つむじハゲの進行を食い止める効果が期待できる有効的な手段」ということ!
記事の中でも述べましたが、つむじハゲは自分では気付くことの難しいものです。
喫煙の習慣がある人は、知らず知らずのうちに頭頂部の薄毛が進行している恐れがありますよ。
まずは冷静に、鏡などを使って「つむじがハゲてきていないか」確認してみましょう。
そして現在の時点で髪の毛があるとしても、それで安心せず是非とも禁煙を検討してみてください。
つむじハゲはAGAとあいまって急激に進行する恐れがありますよ。
もしも禁煙を実現させる自信がない人は「外部に相談できる相手を見つける」という意味でも、禁煙外来の利用して是非とも禁煙を成功させましょうね。
薄毛・抜け毛対策には、育毛剤を使ったケアも有効的な手段です。
禁煙と合わせてさらにワンランク上のケアをしたい人のために、男性向けの人気育毛剤をこちらの記事で紹介しています。
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