ヘアサイクルって聞いた事ありますか?
人は髪の毛が生えて抜けるというのを繰り返します。
これを「ヘアサイクル」と言うんですね。
しかしこのヘアサイクルと言うのは人が生きている間ずっと繰り返されるのかというとそうではありません。
薄毛になる男性というのはこのヘアサイクルが正常に機能しなくなるんですね。
AGA(男性型脱毛症)の症状を放置してしまったりすると髪の毛が成長しなくなりヘアサイクルにも悪影響を及ぼします
今日はそんなヘアサイクルがどういうものか?ということとAGAとヘアサイクルについての関係を書いていきたいと思います。
髪の毛は1日にどのぐらい伸びるの?
髪の毛は1日にどのぐらい伸びるかしっていますか?
髪の毛は、1日に0.35~0.5ミリ、1カ月で約1センチ2ミリ、1年では約15センチほど伸びます。
しかし髪の毛は切らなければずっと伸び続けるのかというとそうではありません.
一定の期間を過ぎれば自然に抜け落ちるようになっているんです。
そして抜けたところからまた新しい髪の毛が生えてくるんですね。
健康な髪の毛で正常のヘアサイクルであれば、抜けては生えるというのを繰り返します。
ヘアサイクルって何?1回のサイクルの期間は?
髪の毛が生えるところから抜けるまでの周期を「ヘアサイクル」と言います。
ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期という3つの期間に分けることができます。
・成長期
ヘアサイクルの90%は成長期と言われています。
髪の毛が生えてすくすく育つ時期
・退行期
ヘアサイクルの約1%が退行期と言われています
髪の毛の成長が休止期に向かって鈍っていく時期
・休止期
ヘアサイクルの約10%が休止期と言われています
髪の毛の成長が止まり、新しい毛に押し出されて抜けるのを待つ時期。
次の成長期に向けての準備期間。
髪の毛って一体何本ぐらい生えてるの?
日本人の髪は平均で約10万本あるといわれています。
ヘアサイクルから計算すると、1日あたり50~100本程度の髪が抜けることになります。
100本も抜けるの?と思うかもしれませんが成長した髪の毛がこの程度の本数抜けるのは自然な生理現象なので、特別抜け毛を心配する必要はありません。
しかし、短く細い抜け毛が増えてきたら、気をつけたほうがいいです。髪の毛が成長し切らずに抜けているということなのでAGAになりかけている可能性があります。
ヘアサイクルは永遠に続くわけではない
ヘアサイクルの期間は性別によっても違いますし、同じ性別であっても人によってサイクルが違います。
男性で約3~5年、女性で約4~6年と言われています。
ヘアサイクルのうちのほとんどの期間は、毛母細胞が分裂し髪が伸びる「成長期」その後、成長が止まる「退行期」(2~3週間)を経て、「休止期」(数カ月)になると、毛根の成長が止まりその毛穴の奥で新たに成長を始めた髪に押し出されるようにして自然に抜け落ちます。
毛髪は1本1本ヘアサイクルが異なるので、抜ける時期がずれるため、通常は一度にまとめて抜けることはありません。
そして毛母細胞にも寿命があります。ヘアサイクルが正常であれば生きている間は極端な薄毛になることはないのですが、これがAGAになってしまうと髪の毛の寿命を縮めてしまうことになるんですね。
ヘアサイクルとAGAの関係は?
ヘアサイクルが乱れる原因というのは様々なものがありますが、ここで主な原因を説明していきますね。
男性ホルモン(ジヒドロテストロン)の影響でヘアサイクルが乱れる
AGAになると男性ホルモンの(ジヒドロテストロン)DHTの分泌量が増え、ヘアサイクルが乱れるんです。
ジヒドロテストロンはもともとテストテロン(TS)という男性ホルモンなんですね。
テストテロンというのは髪の毛やヒゲを濃くし、太い筋肉や骨格などの男らしさを作る役割があります。
もともとは男性ホルモンの1種であるテストテロン(TS)が還元酵素ⅱ型5aリダクターゼの作用でジヒドロテストロンというより強い男性ホルモンに変わります。このジヒドロテストロンがヘアサイクルを乱す原因になってしまうんですね。
髪の毛の成長期、退行期の変化
健康な髪の毛を維持するうえで、最も大切な期間が成長期です。
成長期は下記のような症状を指します。
・毛乳頭が大きくなる
・髪の毛が生えてくる
・髪の毛が太くなる
・髪の毛が長くなる
このように、いわゆる伸び盛りの時期ですから、対応次第で髪はグングン育ちます。
一般的に男性型脱毛症を発症している人は、収穫が終わった畑のように、成長期の髪の毛がほとんどありません。
退行期と休止期の髪ばかりになっていますので、改善しようと思うなら、AGA治療で成長期の髪の毛を増やす作業が必要です。
成長期を過ぎると髪は退行期へと移っていきます。
退行期は髪の毛が抜けてしまう要素が多いです。
・髪が細くなる時期
・毛乳頭が細くなる時期
毛乳頭というのは髪の根っこの部分です。

毛乳頭
髪の毛は根元が太くて、毛先に至る部分が徐々に細くなっていくので、髪の毛が抜け落ちないような状況が続きます。
しかし、退行期は髪の根元から毛先まで同じ太さになるため、するりと髪の毛が抜け落ちてしまうわけです。

退行期。
退行期の髪の毛は、ただの棒が刺さっているのと同じ。
ひっぱれば簡単に抜け落ちてしまいます。
退行期の髪の毛にはいくら発毛剤などを注入しても、再びそこから髪の毛が太るということはありません。
退行期の髪の毛が抜け落ちてから、新たな髪の毛を生成することが必要です。
AGA治療でミノキシジルやフィンペシアを使用すると、一時的に抜け毛が増えるという人がいます。
これは、「新しい髪の毛を作る準備をするから退行期の髪の毛さん達は出てってください」と指令が下されている為です。
退行期の髪の毛を処理し、成長期へ促すための準備運動期間が必要になります。
休止期の髪の変化について
休止期は髪が抜け落ちるとき、そして抜け落ちてから新たな髪の毛が生えるまでの期間を指します。
休止期が長ければ長い人ほど頭がツルツルの状態に・・・。
休止期から成長期への移行がスムーズでない人ほど、薄毛が進行していることになります。
休止期の状態が長い人は毛母細胞の細胞分裂が起こりにくい人。
血行状態がよくないと休止期が長引いてしまいますので、頭皮マッサージや育毛剤を使って頭皮に刺激を与えることが必要です。
ただ悪い部分ばかりではなく、皮脂の滞留が無い時期でもあります。
しっかりシャンプーをして頭皮状態が良好に保たれれば、再び、発生期、成長期へと移行してくれるはずです。
発生期の髪の変化について
ヘアサイクルは主に成長期、退行期、休止期に分けられますが、最近では成長期を発生期と分けているケースもあります。
発生期はその名の通り、細胞分裂を繰り返し、髪の毛が発生する準備期間に入ったタイミングのこと。
毛乳頭が大きくなって、あとは皮下組織から表皮へ髪の毛が発毛するタイミングを待っているところです。
この段階では、すでに毛細血管から毛乳頭に血液が繋がってる状態です。
順調にいけばこのまま髪の毛が育ちます。
自然にしていれば発毛しますが、無理に毛を引っ張り出そうとすると、途中でちぎれて埋没毛が発症してしまうことも。
無理に発毛を促さず、自然の成長に任せれば成長期へと移行していくはずです。
育毛剤や内服薬を使用するのはどの期間が良いのか?
毛周期には成長期、退行期、休止期、発生期がありますが、育毛剤や内服薬を使用する場合、できれば退行期から休止期にかけて使用したいとですね。
発生期や成長期へ移行している髪の毛はそもそも薬剤の力を借りていない髪の毛。
つまり自力でまだ発毛する能力を兼ね備えているということです。
しかし、退行期から休止期へ移行している髪の毛は刺激を与えないとそのまま無くなってしまう可能性のある髪の毛です。
例えば、
・頭皮の水分がなくなっている
・血管が収縮して毛乳頭まで栄養が行き渡っていない
こういったことが要因かもしれません。
抜け毛の症状は季節の変わり目に起きやすいので、秋や冬の寒い時期に育毛剤を使用した方が効果を感じやすいといえます。
ただあくまでも一般的な抜け毛のシーズンか多いというだけで、人によっては睡眠不足、ストレス、食生活の乱れなど様々なことが原因で抜け毛が発症します。
抜け毛が発症したタイミングで育毛剤や内服薬を使うという考えで問題ないでしょう。
自分でできるAGA予防でヘアサイクルを整えよう!
AGAを改善するための方法といえば1番良いのはAGAクリニックで治療することですが、普段からの生活習慣を見直すことでAGAの進行を遅らせることもできます。
食生活の改善
油物中心の食生活やファーストフード、コンビニ弁当ばかりというのは髪の毛にも良くないのであまりオススメできません。
バランスの良い食事や決まった時間に食べるなど規則正しい食事を心がけましょう
睡眠時間の確保、質の良い睡眠をとる
特に夜の10時〜2時までは「ゴールデンタイム」といって体も髪の毛も1日の疲れをとり回復して成長するために1番大切な時間です。
この時間帯はできるだけ寝るようにしましょう。また、毎日決まった時間に寝ることで睡眠時間も安定し、睡眠の質も上がり、ヘアサイクルも正常に機能しやすくなります。
適度な運動をする
適度な運動は、代謝をよくして血流も良くなるので、ヘアサイクルにも良い影響を与えます。
髪の毛への栄養は血液を通して運ばれるので、血流を良くすることで頭皮や髪の毛へ栄養が届きやすくなります。
また、体を動かすことで適度に体が疲労することで、すっと眠りにつくことができるので睡眠不足解消にもなります。
ストレスをためないようにする
ストレスが髪の毛に良くないというのは、聞いたことがあると思います。
仕事が休みの時には趣味を楽しんだり、ゆっくりとした時間を過ごすことでストレス発散をししましょう。
ストレスフリーが健康な髪の毛の維持にもつながります。
また、仕事自体を楽しめると最高ですね。
喫煙を控える
タバコは身体にも良くないですが、髪の毛に良い影響を与えません。
禁煙、もしくは吸う量を減らすなどしましょう。
健康的な生活がヘアサイクルを守ると思ってください。
飲酒はほどほどに
お酒の飲み過ぎも髪の毛には良くありません。
適度な飲酒は、体をリラックスさせて精神的にも疲れが取れたりしますが、度を過ぎると逆効果です。
髪の毛にも良い影響を与えませんのでほどほどに。
自分にあったシャンプーを使う
ヘアサイクルをよくするためには頭皮環境を整えることが大切です。
頭皮環境を整えるためには自分にあったシャンプーを使うことが大切です。
基本はアミノ酸系のシャンプーが良いですが、個々それぞれ合うシャンプーというのは違います。
髪の毛や頭皮の状態、皮脂の量なども含め自分にあうシャンプーを使うことで、ヘアサイクルを正常に保ちAGAを防ぎましょう。
髪の毛を生やす方法
一昔前なら薄毛になってしまったら、対策は、坊主やバーコード、かつらのような、いかに薄毛をごまかすかでしたが、今の時代は髪の毛を増やすことができます。
実際にAGA治療を受けて髪が生えた症例はこちらの記事です。
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まとめ
ヘアサイクルとAGAの関係について書いてきました。
・ヘアサイクルには成長期、退行期、休止期がある
・ヘアサイクルは永遠に続くものではない
・男性ホルモンジヒドロテストロンの影響でヘアサイクルが乱れる場合がある
・自分でできるAGA予防でヘアサイクルを整え薄毛を防ぐこともできる
・AGA治療をすれば髪の毛は生える