ここ数年で、発毛医療は飛躍的に進歩しています。
でも、いざ病院にいって治療するのって勇気がいりませんか?
・「髪がうすくなってきたけど、誰にも知られずに治したい」
・「育毛剤でなんとかならないかな?」
・「口コミを参考にして効果があるものを探したい」
そんな風に、良い育毛剤を探している方に朗報です。
実は、通販などで入手できる育毛剤にも、効果の高い成分が含まれているものが増えてきているんです。
女性も「育毛剤」を使うようになってきた昨今。
でも、正しい使い方をしないと効果が期待できません。
重要なのは、頭皮に『浸透』させること
今回は、育毛剤がより『浸透しやすい』頭皮環境を作るためにぜひやってほしいことというのを紹介していきたいと思います。
まずは頭皮環境を整える
「育毛剤を使ったけど、何も変わってない気がする……」
高いお金を掛けたのに、そんなパターンにはなりたくないですよね。
その為には「頭皮環境を整えることが大事」ということを、まずはご説明します。
育毛剤には、特殊な成分が含まれています。
その効果は下のようにいくつかあるんですね。
・ホルモンバランスを整える
・脱毛要素を取り除く
・毛根部の細胞分裂を活性化させる
けど、これらの成分は皮膚の環境が悪いと、頭皮に浸透していかないんです。
高い効果のある育毛剤を買っても、頭皮の内側まで浸みていってくれなければ、その効果が発揮されません。
育毛剤の効能を実感するために、まず事前準備として頭皮環境を整えて、薬剤がより安定して作用するようにしていきましょう
ステップは5つ! 髪の毛が育つ頭皮環境を作ろう!
そのためには、順序よくステップを進めていくことが大切です。
薄毛の症状が出てきてしまった女性は、既に頭皮環境が悪化していることが多いため、修復にはそれなりの時間がかかります。
焦らず、一つ一つ丁寧に取り組んでくださいね。
ステップ1:頭皮を柔らかくする
脱毛がはじまった女性の頭皮を調べてみると、「薄くて硬い」という共通点が多く見つかるそうです。
指で頭皮を触ったとき、『厚みがありブヨブヨと弾力がある状態』になっているのが理想的な状態です。
逆に、薄くて堅い頭皮では、育毛剤の浸透が進まないんです。
(1) まずはシャンプーをチェック
頭皮は「表皮」と「真皮」の2層構造。そして、髪を生産するのは真皮層です。
そこでは「コラーゲン」「エラスチン」「線維芽細胞」といったタンパク質でできた細胞に、水分や油分が吸い込まれたような状態になっています。
スポンジが、水などを吸い込んでいるようなイメージですね。
刺激性の強いシャンプーやカラーリング剤などの化学物質を使うと、これらタンパク質成分を破壊してしまいます。
そして頭皮が薄く、硬くなってしまうんです。
育毛剤の効き目をよくするためには、頭皮の柔軟性を取り戻さなくてはなりません。
合成界面活性剤が主成分の低価格なシャンプーを使っている場合、低刺激の「アミノ酸シャンプー」へ替えるだけでも頭皮はそれなりの柔らかさを取り戻してくれます。
(2) 紫外線対策も忘れずに!
頭皮を硬くしてしまう要因に「紫外線」があります。
紫外線が頭皮にあたると、表面を突き抜けて真皮層にまで達するといわれています。
そして、紫外線にはタンパク質成分を破壊して硬化させてしまう性質があるのが問題なんです。
帽子を被ったり、頭皮用UVスプレーを使ったりなど、気を配ってみてください。
紫外線対策をすれば、頭皮以外の肌にもメリットがありますよ!
ステップ2:余分な皮脂をしっかり洗い流す
頭皮に皮脂は必要ですが、分泌が多すぎてもいけません。
頭皮が乾燥したり、女性ホルモンの減少によって男性ホルモン過多になると、頭皮は脂ぎってしまいます。
この皮脂が多いと育毛成分が遮断され、浸透しにくい状態になります。
育毛剤を使う前は、この皮脂をしっかりと洗い流すことが大切。
でも、強すぎる洗浄能力を持つ安物のシャンプーで洗うと、逆に頭皮が乾燥して、皮脂を過剰に分泌する体質になってしまいます。
「アミノ酸系」などに代表される低刺激のシャンプーを使って、優しく丁寧に頭を洗うことが大切です。
ステップ3:リンスやトリートメントを頭皮につけない
シャンプーと一緒に「リンス」「トリートメント」をしている人は多いはず。
でも、これらも育毛剤の浸透を妨げる要因になっているんです。
原因は、低価格のリンスやトリートメントに含まれる「シリコン」や「合成ポリマー」という効果の強い化学物質。
それらが頭皮に付着してしまうと、強力な吸着性や膜を張る効果を発揮し、育毛剤をブロックしてしまいます。
これらは『化学油脂』なので、水溶性の植物成分などが多く使われる育毛剤との相性が悪く、頭皮の雑菌の繁殖にも一役買っています。
まずは、髪の先端から半ばまでをケアし、薬剤の成分が頭皮に付かないように工夫をしましょう。
「そんなの面倒」という方や「髪が長くてリンスとか無しじゃやっていけない」という方。
ぜひ、育毛系シャンプーシリーズとして販売されている植物由来のリンスやコンディショナー・トリートメントを使うことをおすすめします。
これらにはシリコンも合成ポリマーも使われていないので、多少頭皮に付いても、育毛剤の浸透を極端に妨害することはないと考えられています。
ステップ4:頭皮を完全に乾かす前に育毛剤を使う
育毛剤は、シャンプーで頭皮を清潔にした直後に使うのが理想的。
でも、中には「ドライヤーの後」に使っている女性もいるようです。
けれど、この順番はよくありません。
ドライヤーで頭皮を乾かすと、皮膚のバリア機能が働いて外部からのあらゆるものの侵入を防ごうとします。
逆に、少し湿らせた、うるおいがある状態のときに浸透性が高まるんです。
だから育毛剤は、頭皮が濡れている状態で使う方がいいんですね。
それに、頭皮の乾燥がはじまると、すぐに補うための「皮脂」が分泌されてしまうので、それも育毛剤の浸透を妨げる要因になってしまいます。
女性がスキンケアとして利用する化粧水なども『入浴後3分以内』が良いと話されていますが、これも浸透性を考えてのことなのです。
シャンプーの後、タオルドライで髪を乾かしてから育毛剤を使い、その後にドライヤーをかけるという習慣を身につけましょう。
ステップ5:頭皮の血行を良くしよう
頭皮の真皮層の下には、網の目のように張りめぐらされた毛細血管があります。
毛細血管の「血流」は、『発毛機能のインフラ』のようなもの。
髪を作って育てるためには、血流が運んでくるたくさんの酸素と栄養素が不可欠です。
つまり、薄毛に悩む女性は、頭皮が血行不良に陥っていることが多いんです。
頭皮の血行が悪いと、育毛が阻害され、かつ育毛剤が浸透しづらくなりますし、浸透しても『新陳代謝』が悪くて育毛効果が得られないこともありえます。
頭皮の血行不良は、あらゆる意味で髪への大ダメージになっているんです。
この環境を修復するには「頭皮マッサージ」や「入浴」が効果的。
頭皮マッサージを続けると、血行が促進されて新陳代謝が高まります。
更に、入浴時に頭皮マッサージをすると、体温が高まっていて効果が倍増!
育毛剤を付ける前段階として、「入浴」+「頭皮マッサージ」を取り入れることで頭皮への浸透力を高めましょう。
育毛剤の「使い方」を守って、発毛を目指そう!
育毛剤に関しては「効果がある」と「効果がない」とに、意見が分かれてしまいがちですよね。
でも効果がないと話す人の中には、『使い方を間違えている』人も一定数いるんです。
使い方が間違っていたり、頭皮環境が悪いまま使っていると、どれだけ高価な育毛剤でも効果は望めません。
まずは育毛剤の用法を守るというのが一番大事なポイントです!
それから、もう一つ大切なのは「焦らない」ということ。
育毛剤を使い始めても、髪の量やハリ・コシなどの改善が実感できるまでには、かなりの時間が必要です。
抜け毛も徐々に進行してきたのですから、新しい髪の毛も徐々に増加していくものです。
焦らなくても大丈夫。ここは落ち着いて、長い目で薄毛の対策・治療を進めていきましょう。
育毛剤を使う前に脱毛の原因を知る。女性に多い脱毛症の原因5つはこちらの記事に詳しく書いています
〈まとめ〉
- 育毛剤は浸透させることが大事!
- 頭皮環境が悪いと浸透が進まない!?
- 「育毛系シャンプー」を使って頭皮を柔らかく、適度な皮脂量に
- 紫外線から頭皮を守ろう
- リンスやトリートメントの成分、使い方に気をつけて!
- 育毛剤を使うのは、「頭皮が乾く前」
- 頭皮の血行をよくして、発毛を促進!