35歳を過ぎた頃からちらほらと出てきてしまったにっくき白髪。マメに染めたいわけじゃないけれど白髪が出てる状態でいるのはみっともない。
でも、染めて2週間も出てくる白髪に合わせて染めるのは頭皮にも髪にも悪いはず…。
もう、どうしたらいいのーー!?
そんな髪染めるのに適切なペースってどのくらいなのかを悩んでおられる方、実は結構多いもの。
ですが実はこの髪を染めるペースって「髪の色」や「白髪の量」で大きく変わるのをご存知でしょうか?
そこで今回は、40代の女性が髪を染めるペースについて美容師が年代、髪の色・白髪の量別でベストな頻度についてお話しいたします。
年代別白髪染めの適切な頻度

白髪染め50代の平均頻度は?
50代は平均的に白髪率は高い人が多い年代ですね、多い人で白髪率は50%くらいある方も。
50%くらいの白髪率の方の特徴は、根元が少し伸びただけで根元部分の白さが目立ったり、分け目がその白髪のせいで薄く見えることもあります。
なので50代の平均頻度は三週間に一回が気になりにくいカラー頻度と言えます。
白髪染め40代の平均頻度は?
40代の方の白髪率は本当に人それぞれ。白髪がすごく少ない方は少々伸びても目立ちませんが、白髪が多い方は1センチ出てくるだけですごく老けたような印象になることも。
白髪が増えた!と過敏に反応してしまう時期でもありますので、5ミリでも伸びたら嫌!となってしまいがちですが、生え際やかきあげた時の髪の根元が、自分だけでなく他から見ても気になるくらいの印象であれば4週間から6週間で染めた方が気分良く過ごせます。
白髪染め30代の平均頻度は?
30代は、数本ちらほらと出てくる白髪を通常のヘアカラーで誤魔化そうか?みたいに思っているうちに、だんだんと白髪が生え際や分け目に出てきて、どうしても気になって白髪染めを意識し始める、そんな時期ですね。
ですが30代の白髪の量というのは全体的には少なく、5%~10%程度の方が多いです。イメージでいうと「自分は気になるけど他人は気にならない」という感じでしょうか。しっかり染めるというよりは、明るめのおしゃれ染めでぼかすという方法もありですし、白髪染めも暗すぎないもので十分綺麗に見えます。なので頻度は1ヶ月から2ヶ月、本当に白髪が数本の場合で、髪色がもともと明るい方は4ヶ月くらいまで大丈夫です。
市販のセルフ白髪染めの頻度は?
セルフで染めるからこそマメにやりたくなりますよね。
もちろん染めたいときに染めれる、のがセルフ白髪染めの魅力ですがその場合は注意が必要です。
全体を染めるとまだキレイに染まってここは部分染め用などを用いて前の生え際や分け目などの気になるポイントだけを染める、に徹することで10日や2週間などでマメに染めても傷みを気にせず染めることが可能となります。
白髪染めの頻度2週間は早すぎる?
白髪染めが2週間、早いように感じ不安になる方もいらっしゃいますがこれは染め方で解決します。
この染め方とは何かというと「リタッチ」という方法です。染めていない白髪の部分のみにカラー剤を塗る、という方法でなかなか自分ではできないテクニックですが、これだとすでに染めてある部分に負担をかけずに白髪をしっかり染めることができ髪には安心です。そしてさらには塗り方にもポイントが。
それはできるだけ地肌に薬剤をつけない、という塗り方です。これもなかなか自分ではできないテクニックになりますので、髪や頭皮を労りたいのであれば、リタッチや地肌に薬剤をつけない方法で染めてくれるお店で染めることが重要になります。
生え際の白髪染め頻度は?
気になるところをちょっとだけ、という染め方ですね。この場合も頭皮につけすぎない、そしてすでに染めた部分に過剰に薬剤をつけない、という意識があれば気になり出したら染める、で良いと思います。が、なかなか数ミリを狙って染めるのは難しい。なのでセルフであればポイント染め用のものを使う、などの対処が必要です。
根本の白髪染め頻度は?
先ほどもお話ししましたがこの「リタッチ」という方法は頻度を早めて染めたい方の強い味方です。新しく伸びてきた髪のみを狙って染めるこの方法は地肌につかないことを意識してもらえたら髪にも頭皮にも優しい染め方になります。2週間に一度でも大丈夫です。
白髪染めリタッチとは一体何?
白髪染めリタッチとは?これは新しく伸びてきた部分のみを染める、という方法です。
すでに染まっている部分には薬剤をつけず、気になる伸びてきた部分のみを染めることでできるだけ薬剤による髪へのダメージを減らす、という塗り方です。色味や明るさによってはリタッチのみでも十分ということもあります。化学系の白髪染めを使う場合はこのリタッチという方法で染めることで髪への必要以上の傷みを抑えることができます。
頻度が高いのは良くない?白髪染めが頭皮に与える影響
白髪染めが頭皮に与える影響がない、なんてことは当然ありません。人によってはアレルギーが出る場合もありますし、普段は大丈夫でも体調によっては頭皮が荒れてしまうこともあります。
ですが、染める頻度を高くしてもテクニック次第で過度に頭皮を炒めることは防げます。それが何かというとできるだけ頭皮に薬剤をつけない塗り方で染める、という方法です。ただセルフ染めではこれはなかなか難しく美容室でもこの塗り方は希望しないとしてくれない場合があります。
ヘアマニキュアの適切な白髪染め頻度
ヘアマニキュアの場合は髪は傷みにくいのですが頭皮にカラー剤がつくとなかなか落ちない、というデメリットもありますので、頭皮につけない、という部分が重要。その意味では白髪の部分はある程度伸びた方が染めやすい、ということもあり、最低でも1ヶ月くらいで染める、という頻度の方が綺麗に染まりやすいです。
白髪量と髪色で白髪染めのペースは変わる

白髪量と髪色の関係って?
先ほども言いましたが2週間もすれば白髪は出てきてしまうもの。ですが出てくる量は当然人それぞれ。髪がのびた時に、ラインを引いたように根元が白くなる人(白髪量70%から100%)もいれば数本が見えるところに出てきて自分以外の人は全く気にならない程度(白髪量5%くらい)、そんな人もいます。
しかも、髪色も白髪量がかなり多いのに染めてる色が真っ黒!だと染めてるところと染めていないところのコントラストがあり過ぎてしまいますが、白髪量が多くても染めてる部分が明るければ色の差が出過ぎないのでのびても案外違和感がなかったりします。そしてこれは逆に、白髪がまだ数本しか出てない、という人も元の髪の色が真っ黒でない場合は白髪は目立ちにくいとも言われています。
なので髪を染めるペースは「白髪の量」と「髪色」で変わってきます。そして白髪以外にも毛先の痛みや細くなることも気になり出す40代女性こそ「白髪の量や髪色」に合わせた「髪を傷めない適切なペース」を知ることが大切なのです。
白髪量、髪色別・髪を傷めない適切なペース表
ここからは白髪の量と髪色に分けて適切な頻度を説明していきます。
【白髪量が少ない方(5%〜20%)】

「髪をかきあげると、ちょっときになる…」
元の色と染めた後の明るさが同じくらい
→この場合は分け目等が少ない場合は2ヶ月から4ヶ月でも大丈夫です。分け目に少ない場合は他人からしたら気づかれにくいもの。顔まわりは白髪隠しマスカラなどを併用してもいいと思います。そして明るさを求めない場合は脱色剤を使わないカラー剤の使用もお勧めします。ほぼ髪にダメージがなくハリコシも出やすくなり一石二鳥です。
元の色より染めた後を明るめにしたい
→この場合は白髪が、というよりもおしゃれ染めの感覚的に根元の黒い部分が気になったら、という方がペース的には重要視される部分だと思います。なので1ヶ月半から2ヶ月くらいがベスト。なかなか元の色が明るい場合はのびてきても白髪隠しマスカラでは色が合わない場合があります。なのでまだ白髪が少ない場合は明るめとはいえ7トーンくらい、ほんのり明るめにしておく方が無難かもしれません。
【白髪量が少し多いと感じる方(20%〜50%)】

「最近染めたはずなのに、もう白髪が…」
元の色と染めた後の明るさが同じくらい
→白髪は目立ってきたけど色はさほど明るくしたくない、自然な髪色がいいという方ですね。20%〜50%の白髪量になってくると、染めて数日が立つと白髪がすぐ目立ってしまう。なので1ヶ月以内のペースで染めることをお勧めします。白髪が多くなる分、染めた部分とコントラストが出やすくなりますが、これも先ほどお話しした通り明るい色を望まない場合は脱色剤を使わないカラー剤を選ぶことで髪の傷みは軽減させることができます。ペースをマメにしても傷みが気にならないというのはいい選択ですよね。
元の色より染めた後を明るめにしたい
→白髪は目立ってきたけど色は明るめに染めたい、おしゃれ染めのような若々しい印象にもなるし髪色が明るいと気持ちも明るくなる、やはり白髪染めでも明るくしたいという方は多いもの。明るくする、と聞くと髪が傷みそうなイメージもありますが(実際明かるさを求めないよりは傷みます)逆にいいところは髪が伸びても白髪の部分がボケやすい、という点。「白と黒」より「白と茶」の方がコントラストが弱いように白髪が目立ちにくいという特徴があります。なので染めるペースは1ヶ月が理想的ではありますが1ヶ月半でもなんとかいける!という方もおられますよ。
【白髪量が結構多いと感じる方(50%〜100%)】

「白髪染めはもはやライフワーク」
印象を自然な暗髪したい
→白髪量が多くなってくると自然な暗髪は染めて2週間もするとどうしても白髪が目立ちやすい。しかも白髪量が多い故に隠しにくくもなってくる。なのでペース的には3週間くらいで行う方がストレスは少ないかもしれません。この場合も脱色剤を使わないカラー剤を選ぶことで傷みは軽減できますし、明るさを求めないという部分ではご自宅でカラートリートメントを使用されるのもいいかもしれません。カラートリートメントは微妙な明るさ調整が難しいのですが黒髪でもいい、という方は自宅で気楽にできるのでアリです。ただ「明るくしたい!」と思ってもなかなか明るくできない、という難点もあります。
印象を明るめにしたい
→白髪量が多い、というのは華やかな明るさが出せる、というおしゃれを重視する意味では実は武器になることもあります。あえて脱色剤を使わないカラーを使って黒髪ではなかなか出せない柔らかなベージュブラウンにしてみたり、白髪を生かしてメッシュ状に見せるカラーもできるのでむしろ髪色が楽しめるというポジティブな考えもあります。明るめの方が白髪が伸びても目立ちにくいので1ヶ月から1ヶ月半ペースでも大丈夫です。
まとめ

伸びてくる白髪と上手く付き合おう
いかがでしたか?髪を染めるペースには白髪量と望む髪色が大きく関係していることがお分りいただけたと思います。適切なペースはもちろんですがあとは根元を染める「リタッチ」や生え際、分け目など気になるところのみを染める「部分カラー」、文中に登場した「脱色剤を使わないカラー剤」を使用することで白髪が出てくるストレスを気にすることなく髪も傷ませずに染めることが可能です。ぜひ自身に合う染めるペースと方法をみつけてくださいね。